エコー・チェンバー
ステレオで呼吸する SRNMC × Pausing Point
アートと空気感の境界を曖昧にする体験へと、サウンドを彫刻していく。 Pausing Pointとの最新コラボレーションは、マインドフルネスアプリの一機能ではない。それは共鳴の実験だ。呼吸、リズム、感情が絡み合い、深く個人的でありながら、普遍的に人間的な何かを生み出す試みである。
再構築された「間」
Pausing Pointは、ありふれた瞑想アプリではない。科学と静けさがサウンドデザインと出会う、丁寧にキュレーションされた空間だ。古くからありながら、今もなお有効なカウント式呼吸の実践を基盤に、日常的な吸気と呼気を導かれた儀式へと変えていく。音楽、思索、サウンドスケープに包まれながら進む呼吸。それは、すべての間が休符となり、すべての吐息が旋律の下降となる、呼吸のためのスコアだ。
私たちの役割。呼吸のために作曲すること
SRNMCの役割は、背景音楽を作ることではなかった。呼吸そのものと共に書くこと。小節ではなく、カウントで作曲すること。それぞれの楽曲は、Pausing Pointの六つの基本的な呼吸パターンにおける、吸う、止める、吐く、解放する、その流れと共に動くよう設計されている。
ᯓ➤ フォーカス(4-4-4-4)メトロノームのような精度。明晰さと集中のためのスコア。
ᯓ➤ カーム(4-2-6)やさしい吐息が、子守歌のように引き伸ばされていく。
ᯓ➤ リラックス(4-6)余韻を残す音楽。一日の輪郭をやわらかくほどいていく。
ᯓ➤ バランス(5-5) 音の中の対称性。呼吸を等しい二つの半分として映し出す。
ᯓ➤ アンワインド(4-7-8) 静けさへとゆっくり沈み込む。神経系のための夜想曲。
ᯓ➤ エナジャイズ(4-2) 鋭く鮮やかなモチーフ。眠らせるためではなく、持ち上げるために。
すべての音、質感、テンポは、呼吸をただなぞるのではなく、呼吸と共に寄り添っていると感じられるよう、細部まで丁寧に整えられている。
スコアのその先へ
Pausing Pointは、音楽だけにとどまらない。森の葉擦れの静けさ、永遠に続く波の脈動といった没入型のサウンドスケープ、そして詩的な舞台指示のように心に届くガイド付きのリフレクションが、呼吸の実践を包み込む。これらの層が重なり合うことで、「ただのアプリ」になり得たものが、五感にひらかれた実践へと変わる
私たちの楽曲は、その空間を支配するためのものではない。静けさのための足場、安らぎを支える構造体として、見えない建築のように機能することを目指している。
なぜ、これがSRNMCにとって重要なのか
私たちは、音楽を単なるパフォーマンスだと考えたことはない。このプロジェクトは、SRNMCのより大きなビジョンを反映している。聴くためだけでなく、生きるためのサウンドを創ること。Pausing Pointを通して、音楽は娯楽ではなく、ウェルビーイングのための道具となる。外側の世界をスコアするのと同じ丁寧さで、内なる世界をスコアするために。
脈動を保ち続ける
Pausing Pointが成長するにつれて、スコアもまた広がっていく。新しい楽曲、新しい質感、新しい実験。サウンドが、身体にとって最も本質的なリズムである呼吸を、どのように導けるのかを探り続ける。SRNMCにとって、これはサイドプロジェクトではない。意志の表明だ。音楽の未来は、コンサートホールやヘッドフォンの中だけにあるのではない。私たちが自分自身と再びつながる、静かな瞬間の中にも存在している。
Pausing Pointは、音楽が人生に寄り添うだけではなく、人生そのものを導く存在であることの証明だ。